抗がん剤のCVポート
抗がん剤の治療を始める前に先生からCVポートについてのお話がありました。
点滴の抗がん剤治療は腕から点滴を入れる場合のデメリットとして
☆血管から抗がん剤が漏れ出すことがまれに起こる
☆血管痛があり、腕にしびれや痛みが残る
☆何度もやっていると血管が使えなくなる
などの説明を受けました。
これらのリスクを減らすためにCVポートを首のところに埋め込む手術を勧められました。
私「そのポートを埋め込んだら目立ちますか?」
先生「ちょっと、首のところに何かあるなー程度です」
私「そのポートを入れておいた方がいいんですか?」
先生「私はその方がいいと思いますよ」
私「でも、首の所ですよね。怖い・・・」
先生「ポートはいつでも手術して埋め込むことが出来るので無理強いはしません。とりあえず、腕から点綴することにしておきます」
私「はい!一回やってみてポートがあった方がよさそうなら その時は手術してCVポートを入れます」
という話で落ち着きました。
首にメスを入れて手術なんて 想像しただけでもぞっとします。とんでもないとこの時は思っていました。
それから、点滴の抗がん剤が始まるまで約3週間日にちが空くわけですが。
この間に知り合いのお医者さんや看護師さんにCVポートを入れた方がいいのか聞いてみました。
そしたら、みんなCVポートはあった方がいいよ!との返事。私の仕事柄、腕の痛みやしびれがあるのはとても困ります。
そこで、私は一大決心をして(大袈裟!)CVポートを埋め込む手術をすることにしました!
抗がん剤のCVポート手術
CVポートの手術を決意し病院へ電話しました。主治医と直接お話もできCVポートの手術をすると伝えました。
先生「CVポートの手術をするなら、当日に抗がん剤治療はできないから1日前の18日に入院、翌日19日に抗がん剤治療としましょう」
私「はい!お願いします!」
1回目の抗がん剤治療は1泊2日の入院の予定でしたが、急遽3月18日から2泊3日の入院となりました。
CVポート手術当日
CVポート手術当日の朝に入院しました。この病院に入院するのも3回目。段取りも慣れ、看護師さんも顔見知りの方ばかりで安心です。
この日の手術は午後2時半ごろからです。
緊張しつつも午前中にやっておくことがあり ごそごそとやってました。今回も4人部屋です。私の目の前には同じ年代の方が入院されていました。
乳がんの手術から半年の抗がん剤治療、現在は放射線治療のための入院だそうです。その方は腕から抗がん剤治療をされて終わった後も腕の痛みが残り苦労されていました。
また、抗がん剤治療中に点滴をする血管がなくなりCVポートを埋め込む話もされたようですが、残り1回のためにCVポートを埋め込むことはしなかったということで、私は1回目からCVポートを使うことにして良かったと思いました。
手術の時間になり看護師さんに連れられて手術室に向かいます。
2度目の手術室も余裕です(笑)案内された手術室はNO7!胃全摘した手術室と同じ!ラッキー!
手術台に横になり点滴をし、ここまでは良かった。。。
いざ、手術が始まったら・・・
局部麻酔のため意識はあるし首から何かされている感じをわかるし、麻酔の注射が痛いこと痛いことwww
私「痛い!痛い!まだかかりますか?あとどれくらいで終わりますか?」
かなり大騒ぎ。先生、看護師さん、こんな大騒ぎしてごめんなさい!
手術中は看護師さんが私の手をずーっと握ってくれていて、途中、顔を覗き込んで
「大丈夫ですか?」と、声をかけてくれます。
「大丈夫です」と返事を返すものの ぜんぜん大丈夫じゃない私。
先生「もう少しで終わります。もうちょっと頑張ってくださいね」
私「はい!頑張ります!」
などど、やり取りを続けているうちに無事に手術は終了!
看護師さん「お疲れさまでした!」
私「ほんとに疲れました。終わってホッとしました」
30分弱の手術時間でしたが、長く感じられました。
手術後の写真です。なんとも痛々しい
しかし、このCVポートが今後の抗がん剤治療を楽にするとても重要なアイテムとなりました。
息子にこの写メをラインしたら一言
「バケモンやん」とwww
その日の夕食後、先生が病室まで様子を見に来てくれました。
先生「どうですか?」
私「手術中は大変でした。今は少し傷口が傷むくらいで大丈夫です」
先生「胃の手術の時はなんにも言ってなかったのに、何で今回はそんなに大変だったの?」
私「初めてのことで明日からの抗がん剤治療への不安と緊張でいっぱいいっぱいでした」
胃の手術の時は全身麻酔で意識がないうちに全てが終わってしまうからいいですが、今回は意識がはっきりしている間の手術だったので、しかも首。怖かったです。。
2.3日は右腕を伸ばしたり、荷物を持ったりすると傷むので用心してました。
CVポートを使って抗がん剤治療
翌日はCVポートを使って抗がん剤治療が始まりました。
CVポートに針を刺される時は「いたっ!」と声を上げましたが、後は痛みもなくスムーズの事は進みます。
点滴液が入っていくのと同時に首に冷たいものが走る感覚がありました。
約2時間半の初めての抗がん剤治療は終了しました。
この記事へのコメントはありません。