愕然とした術後の診断
朝9時に主人と私の父が病室にやってきました。看護師さんに揃ったことをを告げるとすぐに別室に案内されました。小さな部屋でした。
そこに、先生、私、主人、父、看護師長の4人。牛ぎゅう詰めな感じ。先生からのお話が始まります。
一つ一つ説明しながら そこに書かれたのは私の癌のステージ!
「T4aN3bM0/1」すなわち、ステージⅣ
実は手術前、検査入院が終わったころに私の癌のステージはどれくらいなのか、先生に聞いていました。
その時の答えはおそらくステージⅡくらい、でも はっきりとしたステージは手術後に確定するという話は聞いていました。
しかし、いきなりのステージⅣ!
私は耳を疑いました。
「まさか、ステージⅣとは?!手術前に先生はステージⅡくらいといっていたはず・・なのに、いきなりステージⅣ!どういうことでしょう」
声に出すことはなかったですが、心の中で叫んでいました。
先生は一つ一つ丁寧に説明してくれました。
胃がんはTNM分類されていて、私の場合
T4a・・・胃の外側まで癌が浸潤している
主人が手術で取り出した胃を見せてもらったときに外側にもごつごつとした箇所があったと言っていました。
N3b・・・リンパ節に転移している個数。16個以上
私の癌はリンパ節に22個の転移がありました。
M0・・・他の臓器に転移なし
他の臓器に転移がなかったこと、腹膜播種がなかったことで開腹手術が出来たのですが。
思っていた以上に癌は進行していたようです。
胃全摘手術が出来たことは幸運だったとしか言いようがありません。
手術前に胃が少しでも残せるようならと言ってもらってましたが、結局は顕微鏡で診断したところ 癌細胞が胃の上部まであり 胃全摘することになりました。
先生いわく
「目に見える癌細胞は全て取り除きました!」
胃がんステージⅣ治療計画
その後の治療計画の話に移っていきました。
手術で癌は全て取ってしまったが、十二指腸入口に癌の卵が残っている可能性がとても高いということで抗がん剤治療が必須であるということでした。
私は手術で悪いところを取れば良くなるとどこかで思っていたので、抗がん剤治療が必須ということにまた、愕然としました。手術前に聞いてはいたものの 改めて聞くと不安になります。
抗がん剤治療は術後1か月から2か月、体調がよくなってから開始のはずが・・・
先生「○○さんはとっても元気だから、術後1か月も経たないですが今月末2月27日から開始しましょう。」
私はこの「○○さんは元気だから・・」という言葉に上手に乗せられてしまいました(笑)
先生「術後1か月以内に抗がん剤治療を始める人はいませんでしたが、○○さんは元気だから大丈夫でしょう!」
私「はい!私 元気だから大丈夫です!」
まんまと乗せられてしまいました!
今にして思えば、一刻も早く抗がん剤治療を始めなければいけない状況だったのでしょう。上手く先生の言葉に乗せられ抗がん剤治療を開始したことで今の私がいると思ってます。
すぐに抗がん剤治療を始めてもらったことに感謝です。
私「でも、3月は私はとても忙しいです。予定がたくさん・・・」
先生「では、治療開始を少し遅らせますか?」
私「いや、先生の予定通りに治療を開始してください。」
そして、2月27日からTS-1の服用を2週間1週間の休薬をはさみ、3月19日に入院してオキサリプラチンの点滴治療という予定になりました。
抗がん剤治療開始後の私の予定
私には3月4月は大事な行事が控えていました。
次男の高校卒業式、三男の全国大会出場、さらに、次男の大学入学式。
さすがに主人は
「全国大会に同行するのは諦めた方がいいのでは?」と。
三男の全国大会は3月25日出発で富山まで行くことになっていました。
先生「ちょうど、その日あたりは副作用が強く出る時期でもあります。」
主人「今回は諦めて また次の機会にしたら?」
いやいや、三男の中学生最後の全国大会。次はないのです。
私「絶対に行きたい!もし、当日体調が凄く悪くて行けない時は諦めるから」
先生も、主人も何も言わなくなりました。
4月の大学入学式も岡山まで行く予定を立てていて この時は本当に行けると思ってました。
テレビではコロナの話題で盛り上がってましたが、この時は私の予定が中止に追い込まれるとは予想だにしていなかったのです。
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