胃がん全摘手術と共に腸ろうを設置
手術前に先生からの説明で 胃全摘手術になった場合は腸ろうを設置することになりました。胃を全摘すると栄養補給が困難になること、さらには抗がん剤治療で食欲が落ちると必要な栄養が取れなくなるかもしれないので腸ろうが必要になってくると言われました。
この先の治療には栄養補給がとても大事になってきます。腸ろうについて、私が経験したことを書き記しておきます。
腸ろうとは
これまで「胃ろう」という言葉はよく耳にしていました。お知り合いの方の身内で胃ろうをされている方が多くいたので話を聞くこともあったのですが、「腸ろう」は初めて聞く言葉でした。
腸ろうとは、胃ろうと同じく栄養を管やチューブを通して直接 腸に送り込む方法です。腸に直接 栄養を送るために お腹にチューブが差し込まれ、お腹からチューブがぶら下がった状態になります。
胃全摘すると腸ろうも一緒に作っておきます。と、手術前に伝えられていましたが、私は「えー、嫌だー」と思っていました。
手術後、腸ろうが作られていたことに少しショックを受けましたが、その後、この腸瘻があることで大変な状況になっても無事に過ごすことができました。今では腸ろうを作っておいて良かったと思ってます。
腸ろうの手術
私の場合は、腸ろうの手術は胃全摘手術と同時に行われました。別々に2度も手術しなくていいようにということでしょう。
胃全摘術後はしばらく食事もとることが出来ないので 術後すぐに腸瘻から栄養補給が出来ました。
腸ろうの場所
腸ろうを入れていた時の写真を撮っていなくて 抜いた後の写真で説明します。(汚いお腹でごめんなさい)
腸ろうの場所はおへその左斜め3cmくらい上です。赤の丸で囲んである場所ですね。その場所から少し下青色で囲んだ場所に2箇所糸で固定するために縫い付けてありました。
腸ろうを入れておく期間
私の場合、2月3日に手術をした際に設置し、11月8日までの約9か月の期間、腸ろうにお世話になりました。
7月でオキサリプラチン点滴が終了し、少しずつ味覚も回復して食事も取れるようになってきたので10月くらいから腸ろうを外そうかと先生とも相談していました。
次の診察で腸瘻を外すことに決まっていたのですが、その10日ほど前に縫い付けてあった糸が外れ、腸瘻が飛び出してきたので 急遽 外すことになりました。
先生にも聞いたところ、皆さん、半年から1年で腸ろうから卒業されるようです。
腸ろうをつけての入浴
腸瘻をつけていると、そこに穴が空いているのでそのまま入浴するとお湯が体内に入ってしまわないか、とても心配になりますよね。
しかし、防水テープを貼ることなく そのまま入浴して大丈夫です。逆に腸ろう周辺をきれいに洗って清潔にしておく必要があります。
石鹸をよく泡立ててやさしく洗います。
私はお風呂に入る前にテープを剥がしてお風呂に入っていましたが、テープを剥がした部分のチューブが接着剤でベトベトになっていたのでその部分も洗っていました。
本来は、テープで固定したまま入浴した方がいいと思います。
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