胃がんの抗がん剤治療 9回目

胃がんの抗がん剤治療 9回目

2020年8月20日オキサリプラチン抗がん剤点滴治療最後となる8回目です。今日で予定されていた8回の抗がん剤治療が終わると思い 楽しみに待っていた最終治療。

化学療法室の看護師さんにも最後の挨拶をしなきゃと、いろんな言葉を考えていました。

ところが・・・・




体重・・・39.4kg

採血を済ませ、診察室の前で順番を待っているところに、いつも化学療法室でお世話になっている薬剤師さんが私のもとへやってきました。

薬剤師「今日の血液検査の結果、好中球の数値が良くありません。おそらく今日の抗がん剤治療は中止になるかも・・・」

私はかなり驚きました。今まで何度も乗り越えてきたことなのに、まして、今日は最後の治療をお楽しみにしていたのに・・

まさか!まさか!

薬剤師「最後は先生の判断ということになりますが」

この時、薬剤師さんが私のところにやってきたのは 他の理由もありました。

前回の抗がん剤治療の時に介護用の電動ベットについて相談をしていたのです。この時期は私の体力もかなり落ちていて 一人で起き上がることも大変な状況だったので 介護用の電動ベッドをレンタルできないか、相談をしていたのです。

薬剤師「もしも、抗がん剤治療ができない時には 帰る前に介護のサポートセンターに寄ってください。介護用の電動ベッドの件、話を通しておきます。」

程なくして、診察室へ呼ばれました。

抗がん剤治療初めてのスキップ

診察室に入ると

先生「今日も抗がん剤治療は大丈夫!出来ますよ!」

私「え?!さっき、薬剤師さんから血液検査の結果が良くないからできないかも?と、言われましたが」

先生「確かに、好中球が1,000とは ちょっと低いね。でも、やれないことはない。どうしますか?」

私「もし、無理にやったとしたら また高熱が出たりしますか?」

先生「その可能性は十分にあります。」

私「では、今回は見送った方がいいですね。」

先生「できれば、好中球が最低1,500は欲しいところです。少し日にちを置いて 好中球が回復するのを待ちましょう。」

と、いうことで、2週間 好中球回復のために抗がん剤治療を延期することにしました。私は頻繁に熱を出すことが多く、熱によって体力の消耗も激しかったので また、熱に苦しむのは避けたいと強く思いました。

今日が最後になると楽しみにしていただけにがっくりと肩を落として帰りました。

介護ベットの件は別記事にて詳しく書いて行きます。




抗がん剤の副作用

この3週間の抗がん剤の副作用として、吐き気、下痢、熱がありました。

吐き気はむかむかするだけで嘔吐してしまうことはほとんどありません。むかむかと気持ち悪い時はドンペリドン錠を服用すると、30分ほどで落ち着きます。吐き気は我慢せずにすぐに薬で対応していました。

下痢は抗がん剤治療後、1週間ぐらいから症状が出ます。下痢も全部出しきり ロペラミド塩酸塩を服用すると止まります。

下痢は抗がん剤の副作用ばかりではなく、腸ろうからの栄養を落とす速度が速すぎるとすぐに症状が現れます。

熱は3週間21日の間に11日間熱を出しています。38度を超える熱ではなく37.5度前後ですが体がだるく何もできない状態です。38度を超えれば迷わずカロナールを服用するのですが、中途半端な熱に薬も飲めずアイスノンに頼ってました。

腸ろうのふたが取れてなくなる

この3週間の出来事で一番の惨事は腸ろうの蓋を失くしてしまったことです!

これが腸瘻の先端部分で栄養チューブをつなぐところですが、赤丸部分が外れてなくなってしまいました。

確かに、この2週間ぐらいの間に先端が取れてしまうことが度々起こっていました。そこで、先端とチューブの連結部分をテープで固定していました。

明け方に ふと 布団が濡れていることに気が付きました。

「あれ?」と、思い 見てみると、

腸ろうの先端部分が外れて そこから腸液が流れ出ていたのです。

すぐに布団の中を探してみましたが先端部分は見当たりません。寝る前は付いていたので外れたのは布団の中。無いはずはないのだけど・・・。

腸液がが漏れ出していたので ティッシュとテープで応急処置。すぐに病院に電話しました。

「8時半から本日の診察の受付が出来るので、8時半以降に電話で診察の予約をしてください」とのこと。

「いやいや、こんな状態で何時間も待っていられない!」と、思った私。

病院は8時に外来の入り口が開くので8時までに病院に行こう!と、急いで準備して連れて行ってもらいました。

病院へ到着し、すぐに診察の受付をして待ちました。

すると、9時少し前に主治医の先生が診察室から顔を出し、私を呼んでくださいました。

半泣き状態で「先生!腸ろうの蓋がなくなりました!腸液が流れ出ています!」

先生はとても落ち着いてチューブの先端を見て

「長く使っているとチューブがゆるくなってしまうんですよね。チューブが少し短くなりますが先端を少しカットしてから蓋の部分を取り付けますね」と、

新しいキャップを取り付けてくれました。

「今から、手術に入るので早く来てもらえて良かったです!」

先生が神様に見えた瞬間でした!

「ありがとうございます!」と拝む気持ちで手を合わせました。

ホントに治療中にはいろんなことが起こります。

その後、先端の蓋の捜索をしましたがどこを探しても見つかりません。いったいどこに行ったのでしょうか?謎です。




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